【まちの特徴】
本能学区
(元学区※)は、和装産業に関わる職人が多く居住し、都心部で今なお着物の産地として息づく地域です。しかし、和装産業の構造的な低迷により、地域の経済力が低下し、京染の工場がなくなった跡地にマンションが建設されるなど、まちの変容が急激に進んでいます。このような中、平成11年に「本能まちづくり委員会」が立ち上がり、「住みたいまち・育てたいまち・働きたいまち・本能」をキャッチフレーズに、活発な活動が展開されています。
明倫学区 (元学区※)は、祇園祭に多くの山や鉾を出す地域であり、近世以来の自治の気風、和装などの商いや伝統的なまちなみを伝える地域です。一方、鳥丸通は銀行や企業の本社・支社が多く立地する京都を代表するメインストリートとなっています。明倫学区においても「明倫まちづくり委員会」を中心に、「祇園祭を受け継ぐ風格のあるまち、商いと暮らしが響き合うまち明倫」を合言典に、新たなまちづくりが進められています。
※「元学区」とは、明治時代の番組制度から派生している京都の住民自治組織の単位です。江戸時代に町組として存在していたものを、明治維新後に京都府が「番組」として上京・下京それぞれ33組に組み換え、町会所に併設する形で小学校の設立が決定され、「番組小学校」と呼ばれるようになりました。現作は小学校も統廃合が進み、学区城も変わってきているため、「元学区」と呼ばれていすが、自治連合会や体育振興会、社会福祉協議会、自主防災組織、あるいは国勢調査の集計の単位として現在も用いられています。
|